診療内容一覧<子宮・卵巣>

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は、子宮内に細菌感染を起し大量に膿汁が貯留する病気です。

子宮は妊娠すると中で胎児を育てる器官なので内容量が多く想像以上に大量の膿汁が貯留されます。

子宮内の細菌感染は卵巣からのホルモンの異常により子宮内膜が増殖し分泌物が多くなることにより引き起こされます。

子宮蓄膿症になると、腹部が大きくふくらんでくる、嘔吐をする、多飲・多尿になる、食欲不振で元気がなくなる、外陰部から膿汁が出るなどの症状があります。

しかしこれらの特徴的な症状がわかりにくい場合もあります。

また飼い主が外陰部からの異常な分泌を発情出血と思っている場合も多くあります。

この病気は未経産または長期間お産していない高齢の犬・猫に発症しやすい傾向があります。

子宮蓄膿症は放置しておいたり、発見が遅れたりすると死亡する場合もあり、また重篤な腎臓病が後遺症となる場合もあります。

動物病院では症状、血液検査、レントゲン検査、超音波画像診断検査などにより子宮蓄膿症をほぼ正確に発見診断できます。

子宮蓄膿症の治療は外科手術による子宮・卵巣摘出術が最良とされています。

抗生物質などにより一時的に症状が緩和されても卵巣からの異常ホルモンがなくならない限り完治しません。

繁殖を希望しない場合は若いうちに避妊手術をしておくと高齢になってから子宮蓄膿症になることはありません。

猫の子宮蓄膿症

種類:チンチラ/性別:雌/年齢:8歳/名前:プリン

1ヶ月ほど前より外陰部から少しづつ膿汁が出ていましたが食欲もあり元気そうでした。

病院来院2日前より食餌を食べなくなり元気がなくなりました。

当院でレントゲン検査の結果腹腔内に著しく拡張した子宮があり、子宮蓄膿症と診断され、子宮卵巣摘出手術を行いました。

この猫は体重2・85Kgでしたが、摘出された子宮は420g(体重の14.7%)もありました。

写真の正常子宮(これでも発情中なので少し拡張している)と比較しても著しい拡張具合がわかります。

子宮を切開すると中から大量の膿汁が出てきました。

細菌感受性検査により抗菌剤を選択し、充分な点滴など術後治療をしたうえ、元気に退院しました。

犬の子宮蓄膿症

種類: /性別: /年齢: 歳/名前:

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卵胞嚢腫

猫の卵胞嚢腫

種類:ロシアンブルー/性別:雌/年齢:11歳5ヶ月/名前:グレ

3ヶ月前に飼い主が転居しましたが、その頃から発情期独特の鳴き声が続くようになりました。

3ヶ月にわたり発情期が続いたため飼い主より避妊手術を依頼されました。

長期にわたり発情状態が続く時は卵巣からの異常ホルモンの影響がある場合があります。

避妊手術により卵巣、子宮摘出を行ったところ左の卵巣に卵胞嚢腫という大きな水疱がありました。

正常の性周期では発情期の卵胞は排卵して水疱はなくなるのですが卵胞嚢腫では卵胞が排卵せずに大きな水疱となり多量の卵胞ホルモン(エストロジェン)を分泌します。

そのため発情状態が長く続いたものと思われます。

卵胞嚢腫は卵巣からの多量の卵胞ホルモンを分泌することにより子宮蓄膿症、乳腺炎、膣粘膜の増殖、乳腺腫瘍などを併発する場合があります。

この症例の猫でも乳腺炎を併発していました。発情期が異常に長期にわたる、発情出血が異常に長く続くなどの時この卵胞嚢腫の場合がありますので注意が必要です。

今回は飼い主の依頼で避妊手術をすぐにしたためにホルモン検査はしませんでしたが血液中の卵胞ホルモン(エストロジェン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)を測定することにより、異常ホルモンの有無を推定することが可能です。

この症例猫グレは避妊手術により卵巣よりの異常ホルモンの分泌がなくなり発情の鳴き声も止まり、乳腺炎も治癒しました。

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子宮腺癌

犬の子宮腺癌

この犬は何の症状もなく、避妊手術のために来院しました。

避妊手術で子宮・卵巣を摘出しましたが、子宮にピンポン玉大の腫瘤がありました。

病理検査の結果、この腫瘤は子宮腺癌と判明しました。

この犬はその後一定期間、抗癌剤治療を行いましたが、その後の転移などもなく元気にしています。

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卵巣癌

犬の卵巣癌

この犬は、急に痩せてきて、被毛が抜け、皮膚の発赤・かゆみがひどく来院しました。

レントゲン検査と超音波検査の結果、腹腔内にテニスボール大の大きな腫瘤があることが判明し、悪性腫瘍の疑いで開腹腫瘤摘出手術を行いました。

手術の結果、卵巣がテニスボールくらい大きく腫脹し硬くなっていました。(正常の卵巣は大豆大~そら豆くらいの大きさです。)

病理検査の結果、大きくなった卵巣は腺癌と判明しました。また皮膚病は、卵巣癌による異常ホルモンが原因でした。

手術後、体のかゆみ・発赤もなくなり被毛も生え揃ってきました。

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乳腺癌

犬の乳腺癌

乳腺腫瘍は犬でも最も多く発見されている腫瘍です。

乳腺にできているため、硬いしこりとして飼い主でも蝕知し発見できるからです。乳腺腫瘍には乳腺癌、肥満細胞腫などの悪性腫瘍や比較的良性な繊維性の混合腫瘍ながあります。

腫瘍が悪性かどうかは病理検査をしないと分かりません。

またかなり進行しないと犬にも目立った変化はなく、食欲もあり元気にしています。もし悪性の腫瘍だとしても早期発見して手術で除去してしまえば大事に至ることを防げます。

しこりがまだ小さいからと言って放置しておかずに、早期に受診して下さい。乳腺の腫瘍は周囲の乳腺にどんどん波及して増えていきます。そうなる前に早めの摘出手術をすることでリスクを減らせます。

猫の乳腺腫瘍は極めて悪性で肺に転移しやすい腫瘍です。
小さなしこりでも発見したら直ちに病院で受診して下さい。
少し様子を見ようなどという余裕はないと思って下さい。

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